破綻した造船所、艦艇用で再稼働
独ヴェルフテンと比スービック、安保環境変化も影響

　世界の安全保障環境の変化を背景に各国で海軍強化の方針が打ち出される中、経営破綻した商船用造船所の設備を艦艇用設備に転用する例が相次ぐ。ドイツでは、今年破産したＭＶヴェルフテンの工場を同国艦艇大手のティッセン・クルップ・マリン・システムズ（ＴＫＭＳ）が取得し、潜水艦用工場に転用する方針を発表。フィリピンでは、倒産した旧韓進重工の大型造船所の一部をフィリピン海軍が使用開始した。 　ドイツの...