年度末の円安、前期業績押上げ
国内造船所、赤字額が若干改善か

　年度末にかけて外国為替市場で円安ドル高が進んだことで、造船所では2021年３月期の業績押上げ効果が生まれたもようだ。前期は不採算船の建造により多くの造船所で赤字決算が予想されていたが、赤字額が事前に想定されていたよりも縮小する造船所もあるようだ。 　円の対ドルレートは2020年末から急速に円安に進み、３月末には１ドル＝110円台に乗せた。工事進行基準船の採算を算出するうえで採用している...