一般海域の大規模洋上風力発電プロジェクトが、「第1ラウンド」の事業者決定とともに本格的に動き出し、続く「第2ラウンド」の入札も始まる中、日本の洋上風力は大きな一歩を踏み出した。一般海域のみならず、港湾区域の発電事業も各所で稼働する。政府は発電事業の案件形成を促進する制度設計を進め、海運会社を含む関連事業者はサービスの提供体制を整えるなど着々と準備する。洋上風力発電の立ち上がりは、日本に新たな産業が誕生することを意味する。特殊船を操船する船員や風車保守作業員をはじめとする人材を養成するための訓練も立ち上がってくる。