2016年1月29日
(185)船好者溺
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80年代後半から90年代初頭にかけての川崎汽船は、業容拡大を見せつつも業績の悪化を断ち切ることができず帳尻合わせに呻吟していた。有価証券の売却額推移と94年(平成6年)3月期まで続いた実質経常赤字が同社の苦境を端的に物語っている(本連載前回参照)。
88年(昭和63年)6月から社長職にあった松成博茂氏はめったに弱音を吐かない人だったが、就任3年目あたりではつい本音をのぞかせる場面もあっ...
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