1. コラム

2015年8月21日

(163)百年河清を待つ

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 高橋宏さんの話を1985年(昭和60年)に戻したい。当時、氏は記者にこう語った。  「郵船は“社稷の臣”の集まりだ。みんな会社良かれを思って大きな声を揚げ、北米定航の針路を巡って侃々諤々(かんかんがくがく)をやっている。信念に従い臆せず主張し議論しているんだ。ただガヤガヤと騒がしいだけの喧々諤々(けんけんがくがく)とは断じて違う。わが社は人が多くいわば大鑑だから小回りは利かないが、大丈夫...