1. コラム

2015年6月26日

(155)社稷の臣

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 何事であれ、日本郵船は社内の議論が賑やかな会社である。  情報、意見を広く集めればそれだけ先行きの展望が利くようになるし、社内の風通しも良くなる。郵船の美風に違いないが、時として「会議は踊る、されど進まず」の典型に陥ることもある。1980年代半ばの北米自営やNVOCCをめぐる議論の展開がそうだった。傍で見ていた記者はそれを「喧々諤々(けんけんがくがく)」「甲論乙駁」と揶揄し、活字にもした...