1. コラム

2014年12月26日

(132)リアリスト

  • X
  • facebook
  • LINE
 1999年(平成11年)のマースクによるシーランド買収でアメリカ資本の外航定期船会社は皆無となった。論議を呼ぶに違いないと思っていたが、特段のことはなかった。彼の国にあって海運業は「Lost Industry」であったからだ。  Lost Industryなる表現は、APLを率いていたジョージ・ハヤシ氏の口から初めて聞いた。大袈裟でなく、記者の胸中に衝撃が走った。前稿で紹介したように、A...