2025年10月6日無料公開記事洋上風力発電
秋田・福岡の2区域が有望区域に
国内洋上風力、準備区域では3区域整理
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国土交通省と経済産業省は3日、再エネ海域利用法に基づく促進区域の指定に向け、「秋田県秋田市沖」と「福岡県響灘沖」の2区域を「有望区域」に、「千葉県旭市沖」、「長崎県五島市南沖(浮体)」、「鹿児島県いちき串木野市沖」の3区域を「準備区域」として新たに整理したと発表した。また、経産省はセントラル方式の一環として、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が実施するサイト調査の対象区域として、新たに3区域を選定した。
セントラル方式によるサイト調査対象区域として、「秋田県秋田市沖」「千葉県旭市沖」「福岡県響灘沖」を選定した。
国交省と経産省は洋上風力発電の事業者公募に向け、洋上風力発電事業を開発する区域を指定・整理し、公表している。各区域は都道府県からの情報提供に基づき「準備区域」「有望区域」として整理され、「促進区域」への指定に向け準備が進められる。促進区域は事業者を選定する公募の対象となる。
案件形成の初期段階から政府や自治体が関与し、より迅速・効率的な調査等を行う「セントラル方式」の一環として行われるサイト調査は、JOGMECが2023年度から実施しており、洋上風力発電の基本設計に必要な風況・海底地盤・気象海象に関する調査を実施している。経産省と国交省は今年3月から5月にかけて都道府県に対してJOGEMCによる調査に関する希望を確認したところ、8区域から早期の調査開始の希望があった。第三者委員会の意見を踏まえ、今回、3区域を選定した。