2025年7月4日無料公開記事洋上風力発電
SEP船の貸船契約解除
カデラー、オーステッドの英事業中止で
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カデラーは1日、オーステッドからSEP船の貸船契約に関する解約通知を受け取ったことを発表した。オーステッドが英国沖で開発を進めていた洋上風力発電プロジェクト「ホーンジー4」の中止に伴うもの。同契約は昨年4月に締結され、2027年第1四半期から30年末までの貸船を予定していた。
今回の契約解除についてカデラーは長期的な業績に悪影響を及ぼすものではないとした。また、契約解除に伴い、カデラーは補償を受ける権利を有する。同契約に紐づいていたSEP船については第三者と協議中の代替プロジェクトに自由に投入することができるようになったとしている。
オーステッドは5月にホーンジー4の中止を明らかにした。同社は同プロジェクトに関して、英国の再生可能エネルギー助成制度であるCfD契約を24年9月に締結した。その後のサプライチェーンコストや金利上昇、オペレーション上のリスクの増大などによりプロジェクト中止の判断に至った。なお、同社は海底に関する権利の継続や系統接続の契約、開発同意を考慮して、同プロジェクトの開発に関する将来的なオプションを評価する方針だとしている。