《連載》マーケットを読む！⑳＜VLCC、プロダクト船＞
25年のVLCC新造船5隻、需給タイト続く
商船三井　松野純一カーボンソリューション事業群タンカー事業第一ユニット長

　—　VLCC市況の今年の振り返りを伺いたい。 　「年初は米国の対ベネズエラ制裁の一時緩和やWTI価格の軟化により米国出しが好調だったことや、ブラジルやガイアナなど南米からの荷動きも活発だったことから、市況が高騰する局面があった。春からはボラタイルに推移したが、6月以降は中国の輸入量の低下に伴い市況も下落した」 　「足元ではスクラバー付きの船で日建て5万ドル程度と一時期に比べれば上昇し...