2023年5月11日無料公開記事内航NEXT

内航自動車船でバイオ燃料継続使用
トヨフジ海運

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 トヨフジ海運(愛知県東海市、武市栄司社長)は10日、4月から運航船舶の燃料にバイオディーゼル燃料を本格導入したと発表した。内航自動車船“とよふじ丸”(1万2687総トン、速力約21ノット)を低硫黄C重油とバイオ燃料の混焼で運航。船舶燃料としてのバイオ燃料の継続使用は日本国内で初めてとなる。
 トヨフジ海運は、国土交通省による「内航カーボンニュートラルの推進に向けた調査」の一環でバイオ燃料の試験航海を昨年8〜9月に実施。今回の取り組みはその実証結果を踏まえたものになる。
 バイオ燃料は既存の内燃機関や燃料インフラが使用可能で、低炭素社会構築に向けた足元の対応策として有望視されている。トヨフジ海運が使用するバイオ燃料は100%廃食油(トヨタグループの食堂などで使用したものも含む)を原料とし、国際持続可能性カーボン認証(ISCC)を取得している。廃食油を再利用することで廃棄物を削減し、循環型社会構築にも寄与する。
 トヨフジ海運は2020年6月に策定した長期環境ビジョン「トヨフジ環境チャレンジ2050」で、2050年の目標として船舶のCO2排出量実質ゼロを掲げている。

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