2025年5月16日無料公開記事バリシップ2025
水素船“HANARIA”、バリシップで船内見学・体験クルーズ
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“HANARIA”
5月22~24日に今治市で開催される国際海事展「バリシップ2025」で、商船三井テクノトレードの水素・バイオ燃料ハイブリッド旅客船“HANARIA”が今治港に来港し、船の見学会が開催される。同船の招待を決めた今治市海事都市交流委員会は「次世代の海事人材育成に向けて、多くの若者が船に触れ、日本の海事産業が誇る技術と未来に向けた取り組みをぜひ体感して欲しい」としている。
“HANARIA”は日本で初めて水素燃料電池とリチウムイオンバッテリーから推進エネルギーを選択し航行できる旅客船で、旧来の化石燃料を使用した船と比較して温室効果ガス(GHG)削減率100%を実現する。同船は2024年11月に開催されたバリシップ2025のプレイベントの際にも今治港を訪れ、船内見学会が開かれた。今治市海事都市交流委員会は「バリシップ2025のテーマ『今治で未来と出会う』に合わせ、次世代の技術を活用し、環境に配慮した船舶を多くの方にご覧いただきたく、プレイベントに続いて寄港をお願いした」と経緯を語る。今回は船内見学に加え、体験クルーズも実施する。
今回の寄港について、商船三井テクノトレードは「プレイベントに続き、バリシップ2025で再び今治市の方々や取引先に、“HANARIA”をご覧いただける機会をいただき、今治市海事都市交流委員会と今治市には大変感謝している。今回は体験クルーズも行うので、航行中の静けさを味わっていただきたい。同船を、企業や自治体、教育機関にSDGsについてのセミナーやパーティーの開催などで広く有効活用いただけることを期待している」としている。