2025年5月12日無料公開記事

横浜郵船ビル、外観活かしホテルに
日本郵船、改装工事に着手、26年秋竣工

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完成予想図(外観)

 日本郵船は9日、横浜郵船ビルをホテルに改装する工事に着手したと、ホテル事業などを展開するPlan・Do・See(PDS)と共同で発表した。歴史ある同ビルの外観を活かしつつ、建物内部をホテルへとコンバージョンする。2026年秋の竣工予定で、宿泊・レストラン・バンケットが揃うホテルとして生まれ変わり、PDSが運営を担う。
 横浜郵船ビルは日本郵船創業50年を記念して1936年に完成した。正面の16本のコリント式列柱が並ぶクラシックな外観が印象的な古典主義様式の建物で、横浜港の玄関口として海運の発展に寄与してきた。2003年に建物1階部分が日本郵船歴史博物館に改装され、日本郵船の歴史を伝え、市民に親しまれてきた。
 今回の改装は23年から同ビルの位置する海岸通り地区で進められている再開発事業の一環。歴史的、建築的、景観的価値を考慮して外観を保全しつつ、周囲に新たに整備されるオフィスや商業施設などとともに、地域の賑わいを創出していくとしている。
 ホテルは、これまで国内外46拠点で店舗運営とおもてなしを提供してきたPDSのノウハウ、PDSが得意とする歴史的建造物のリノベーション技術を活かし、宿泊・レストラン・バンケットが揃うホテルとして開業する。日本郵船とのシナジーを最大化し、街に新たな価値を創造していく方針だ。
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