2024年9月25日無料公開記事洋上風力発電

ノルウェー浮体式洋上風力事業に参画
ENEOSリニューアブルエナジー

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 ENEOSリニューアブル・エナジー(ERE)は18日、ノルウェーのゴリアットヴィンド浮体式洋上風力発電事業への参画を発表した。同事業は設備容量75MWの浮体式洋上風力発電所をノルウェー北部のノルウェー海北部とバレンツ海の境界にある沖合、水深約400mの位置に建設し運営するもので、2028年の商用運転を目指し開発が進められている。EREにおいては初の海外における洋上風力発電事業であり、浮体式洋上風力発電事業としては五島市沖洋上風力発電事業に続くもの。
 EREは同事業を行う事業会社の株式20%を購入する契約を締結した。同事業ではオドフェルオーシャンウィンド製セミサブ形式のディープスターの鋼製浮体式基礎を採用し、15MW級風車5基を設置する。ソースガリレオとオドフェルオーシャンウィンド、関西電力グループと共同で開発を進める。
 同事業は今年初め、浮体式洋上風力発電の実証とコスト削減を目的として、ノルウェーの国営企業ENOVA SFから20億ノルウェークローネ(約260億円)の助成金プログラムに採択された。EREは陸上風力・洋上風力発電事業でのノウハウや経験を活用して同事業に貢献していくとしている。
 EREは、今年6月に加入した浮体式洋上風力の商用化に向けた技術開発やイノベーション促進を目指すFLOWRAへの加入に加え、ノルウェーでの先進的な取り組みに関わることにより、浮体式洋上風力発電事業を通して得た知見やノウハウなどを活用し、中期的に日本でも期待される浮体式洋上風力発電事業の本格商用化に向け市場をリードしていく方針だ。

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