2023年10月19日無料公開記事内航NEXT

日本航海学会、第4回内航海運研究会開催

  • X
  • facebook
  • LINE
 日本航海学会は13日、第4回内航海運研究会を都内で開催した。内航船員の確保育成をテーマに、海洋共育センターの畝河内毅理事長、アイテックマリンの石川和弥社長、海技教育機構企画調整部の万谷小百合研究国際課課長がそれぞれ講演した。
 畝河内氏は、内航海運事業者が共同で船員を育成する海洋共育センターの活動と新6級制度について講演。内航海運業界の人手不足の状況を説明し、業界外からも人材を集めて育成するために同センターを立ち上げたことを紹介した。現在は船員を年間約100人育成し、今後200人に倍増させる計画。
 石川氏は海運業界の認知度向上と技術継承に向けてアイテックマリンを起業。内航海運業界の人材確保のためにSNSを活用したり、ベテラン船員の技術を動画を使って若手に継承するといった同社の事業を紹介した。
 万谷氏は女性海技者の活躍について、自身の航海士や海技学校の学生就職担当の経験を基に語った。女性は結婚や出産といったライフステージの変化で離職する可能性が男性よりも高く、再び船員になることも難しいと指摘。「育児休暇を終えての再就職の道を開いた会社が人材を確保できる時代になっている」と話した。

関連記事

  • カーゴ