円安進行で利益上振れ圧力強まる
邦船大手、今期業績予想前提と10円以上乖離

　今週の外国為替市場で対ドル円レートが一時およそ１年ぶりに150円台にのせ、邦船大手（日本郵船、商船三井、川崎汽船）の2023年度下期の為替前提に対して10円以上の円安水準となっている。円安は邦船社の利益の押し上げ要因になり、邦船大手の今期業績予想の前提を上回る円安が続いていることから利益の上振れ圧力が強まっている。 　2023年度第１四半期（４〜６月）の対ドル円レートの実績は約135円...