廃食油回収・燃料活用で協議会
内航海運・油脂業界

　内航船の廃食油回収・バイオ燃料活用の連絡協議会が８月31日に発足し、９月15日に第１回を開催する。協議会を構成する日本内航海運組合総連合会、鉄道建設・運輸施設整備支援機構（ＪＲＴＴ）、日本旅客船協会、全国油脂事業協同組合連合会が同日発表した。同協議会には、オブザーバーとして国土交通省海事局、協力者として豊田通商とダイセキ環境ソリューションが参画。内航船の実態調査を実施し、廃食油回収の事業者ガイドラインの策定などに取り組む。
　省エネやＣＯ２削減の取り組みの１つとしてバイオ燃料の活用可能性が注目されているが、内航船で発生した廃食油は現在ほとんどが廃棄されている。そこで、内航海運分野の廃食油回収の促進とバイオ燃料活用の拡大によるカーボンニュートラルの推進を図ることを目的に連絡協議会を発足。回収方法や回収事業者の連絡先などをまとめたガイドラインや、船舶でのバイオ燃料活用の事業者マニュアルの策定などを予定している。