内航エチレン輸送船“霞陽”竣工
東ソー物流、下ノ江造船で

　東ソーグループの東ソー物流（山口県周南市）は１日、内航エチレン輸送船“霞陽”（かよう）が８月17日に下ノ江造船で竣工したと発表した。同社のエチレン輸送船は2020年12月に竣工した“翔陽”に続き２隻目。従来船から輸送能力をアップして輸送効率を高めた。
　“霞陽”はガス状のエチレンをマイナス103度まで冷却して液体で輸送できる。東ソーの四日市事業所（三重県四日市市）から南陽事業所（山口県周南市）向けのエチレン輸送に主に投入する予定。安全性を高めるため、航海中の映像を撮影・記録・保管できるライブカメラを搭載し、本船全体を確認ができるシステムを導入した。
　また、乗組員の居住環境改善のため衛星放送受信設備とインターネット環境を整備。省エネのため居住区照明や航海灯にＬＥＤ照明機器を採用した。
【“霞陽”の主要目】
全長73.90ｍ、全幅13.50ｍ、総トン数1593トン、載貨重量トン数1593トン、輸送能力1000トン