複雑化する船舶金融
《連載》邦銀・外銀座談会＜上＞
安定融資とグローバル展開が軸
三井住友信託とクレディ・アグリコル

　リーマン・ショック前後の海運大好況と大不況に代表されるように、海運ビジネスは他産業と比較にならないほど振幅が激しい。船舶への巨額資金を融資する金融機関も大きな変動と無縁ではいられないが、その中でも安定的に資金供給してきた銀行として定評があるのが、日本では三井住友信託銀行、外銀では仏クレディ・アグリコルだ。両行は共同出資ファンドを立ち上げ、そこを通じて船舶向け融資の実行も行っている。安定融...