複雑化する船舶金融
《連載》リース会社の船舶金融＜上＞
船主向け融資苦戦、新分野開拓へ

　船舶ビジネスを展開するリース会社が、主力とする国内船主（船舶オーナー）向けの船舶融資で大苦戦している。貸出難などを背景に地方銀行などが融資攻勢を強め、コスト競争力などからリース会社の出番が減っているからだ。今後も情勢の大きな変化はないとの認識のもと、リース会社の独自性をどう発揮し、どう案件を開拓していくのか各社の悩みは深い。海外船主向けの融資、保有船ビジネスなどへの展開が目立ち始めている...