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2025年2月21日無料公開記事洋上風力発電

沖電気工業、国際風力発電展に初出展

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 沖電気工業(OKI)は21日まで東京ビッグサイトで開催される「第15回WIND EXPO [春] 2025~[国際]風力発電展~」に初出展した。19日に損害保険ジャパンとSOMPOリスクマネジメントとの検討開始を発表した洋上風力発電所向け海底電力ケーブルの異常予兆検知に関する展示や、太陽光発電と無線通信により配線不要で設置できる「ゼロエナジーシリーズ」のカメラなどを活用した洋上風力モニタリングなどを紹介している。
 海底電力ケーブルの異常予兆検知は光ファイバーの空芯を活用してケーブルの埋設状態の変化や以上を早期に検知するもの。同社では実験により光ファイバーセンサーで取得される温度や音響のデータで埋設状態の差異を把握できることを確認した。これらのデータを活用してケーブルの異常を早期に検知し、事故抑止や被害軽減につなげていきたい考え。
 ゼロエナジーシリーズはすでに河川監視などで実績のあるモニタリングシステムで、夜間でも撮影可能な高感度カメラなどを展開している。電池駆動のセンサーなどと組み合わせることで、接近船舶や、波浪の状況、水温、クロロフィルなどの情報を収集し、環境影響評価や地域共生への活用を提案している。また、船舶向けに展開している無線ひずみ計を洋上風力のタワーなど躯体に取り付けることで、躯体の劣化度合いの判定への活用を提案する。

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