≪連載≫三菱重工、改革の行き先②／市場と社内が迫る事業転換

≪連載≫三菱重工、改革の行き先② 市場と社内が迫る事業転換 ■出発点の需給悲観論 　三菱重工の船舶部門を、ここまで改革に突き動かしてきたものは何か。それはおそらく、２つの危機感によるものだ。１つは、言うまでもなく、造船事業の構造的な需給ギャップだ。「中国に足を運ぶたび、揚子江に新しい造船所ができている。重工が同じ船種をやって勝てるのか」。下関造船所長時代の原壽常務が、そう話したことがあ...