2025年5月1日無料公開記事
ONE製作協力の絵本、長崎に寄贈
市内小学校など100部配布
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岩井グローバルチーフオフィサー(左)と鈴木市長
オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)はこのほど、同社が製作協力した絵本「ジャン=ピエール 7つの海をゆく」100部を長崎市に寄贈したと発表した。絵本は長崎市を通じ市内のすべての小学校のほか、図書館や幼稚園・保育園に寄贈される。
4月22日に長崎市で贈呈式が開催され、ONEの岩井泰樹グローバルチーフオフィサーから長崎市の鈴木史朗市長に目録が手渡された。
絵本は2月に文響社から発行された。マダガスカル出身のカカオ豆、ジャン=ピエールが「世界一のチョコレートになりたい!」という夢を抱き、コンテナ船に乗って世界を巡る物語。
ONEは、未来を担う子どもたちに少しでも海運業や物流に興味を持ってもらうことや、コンテナを街で見かけた際に、それがどこから来たのか思いを巡らせるきっかけになればという願いを込め絵本製作に協力した。
長崎市は海運業との親和性が高く、ONEは2023年3月に第1回コンテナ海運サミットを長崎市出島で開催。以降、さまざまな形で協力関係を築いてきた。同年12月には十八親和銀行やアンカー・シップ・パートナーズと共同で新会社「ONE DEJIMA」(遠山直人社長)を設立。「地域発のグローバルKPO(Knowledge Process Outsourcing)会社」として、ONEの現地法人・代理店管理や市場調査、人事サポートなどの業務を担っている。
贈呈式で岩井氏は絵本製作の経緯やONEでの活用事例を紹介した。鈴木市長は「身の回りに当たり前のようにあるものが、どのようにして日本に届いているかイメージできる、とても良い本。長崎は海によって発展した街。海が自分たちの生活とどう関係しているか知ることは、長崎を知ることにつながる。小学校や幼稚園などで、さまざまな方法で活用していきたい」と述べた。