記者座談会／この１年【新造船市場】
ＳＯｘで商談停滞、本格回復ならず
ＬＮＧ船発注が過去最高に迫る

　例年にも増して本格回復への期待が大きかった2018年の新造船マーケットだが、総じて盛り上がりに欠ける１年となった。日本が主力とするバルカーでは造船所と船主との提示船価の乖離が続いたほか、硫黄酸化物（ＳＯｘ）排出規制対応をめぐって商談が停滞した。発注が増えたのがコンテナ船とＬＮＧ船で、台湾船社向けのコンテナ船商談では日本の造船所が存在感をみせた。ＬＮＧ船は大規模プロジェクトに先行して欧州船...