船主・金融対談

    2025年4月21日

    《連載》欧州の船主・金融情勢④、中国発注に冷や水、米政権の動向注視、環境対応船、高額で発注進まず

     欧州船主による新規投資の停滞に影響したのが米トランプ政権による中国建造船への規制だ。日本の船台が埋まり、中国造船への発注意欲が高まっていた状況に水を差した格好で、米国の対応策が見続き

    2025年4月18日

    《連載》欧州の船主・金融情勢③、新規投資が極度に低迷、船価高、先物納期に警戒感

     欧州船主による新造発注や船主起用の新造用船など新規投資が今年に入ってから「極度に低迷している」(欧州現地関係者、以下同じ)。欧州銀の積極融資など資金(船腹)の調達状況は良好だが、続き

    2025年4月17日

    《連載》欧州の船主・金融情勢②、資金・船腹調達手法が多様化、日本SLB、中国リースなどが競合

     欧州船主の資金(船腹)調達手法が多様化している。銀行融資に加えて、国内船主とのセール・アンド・リースバック(SLB)、中国リースなど選択肢が豊富だからだ。これらは激しく競合してい続き

    2025年4月16日

    《連載》欧州の船主・金融情勢①、欧州金融は船主優位で推移、期前返済急増で銀行に貸出減圧力

     欧州の船舶融資マーケットでは借り手である船主優位の状況が続いている。好況で稼いだ船主は借入金を期限前返済しており、銀行には返済による融資残高減の圧力が強まっている。一方で船価高、続き

    2025年4月1日

    《連載》展望 船主ビジネス、低調・増加で見方分かれる、マーケット売船、船型も影響

     国内船主によるマーケット売船動向は関係者の見方が分かれている。新規投資難、売船候補船の減少などから昨年来の低調推移を見通す関係者は多い。一方、中古船価は下落したが円安傾向が続いて続き

    2025年3月13日

    《連載》展望 船主ビジネス、投資先、ケープや小型船が有望、タンカー人気に陰り

     国内船主による今年の投資ターゲットはバルカーが中心になりそうだ。昨年まで投資対象としてリスクが高いとみなされてきたケープサイズに関心を示す船主が増えているのが特徴的。将来の船腹不続き

    2025年3月4日

    《連載》展望 船主ビジネス、中国造船への発注は減少か、先納期・船価上昇で魅力減退

     国内船主の中国造船所への発注は減少するとの見方が多い。中国造船も納期が先物になり、船価も上がって、発注リスクに見合った魅力が薄れてきているからだ。米中摩擦の激化予想で中国リスクを続き

    2025年2月25日

    《連載》展望 船主ビジネス、SLB商談は低調、取引減に、競合が増え案件の質が劣化

     国内船主が主として欧州船社から中古船などを購入し、再用船に出すセール・アンド・リースバック(SLB)案件は今年も低調推移が予想されている。欧州銀の積極的な融資姿勢が継続しており、続き

    2025年2月19日

    《連載》船主税務の解説⑳、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義 氏、出国税と贈与税・相続税における取引相場のない株式の評価方法

    ■出国税の概要  国外転出時課税(以下「出国税」という)は、合計1億円以上の有価証券等(取引相場のない株式も含む)を所有する一定の居住者が、国外転出(国内に生活の本拠地を有し続き

    2025年2月14日

    《連載》展望 船主ビジネス、投資は低調、市況下落が追い打ち、大手船主は投資継続、二極化へ

     2025年の国内船主のビジネスはどうなっていくのだろうか。業界関係者に聞き取り調査したところ、今年の投資活動は低調になるとの見方が支配的だった。昨年までの船価高、先物納期、環境対続き

    2025年2月10日

    《連載》船主税務の解説⑲、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義、純資産価額方式におけるリース船舶の取り扱い

     本稿から、取引相場のない株式の評価について寄せられた質問の中から参考になると思われる論点を取り上げて解説する。今回は、当該株式の評価原則の一つである純資産価額方式(贈与税・相続税続き

    2025年2月4日

    《連載》オペレーターと船主<下>、国内船主、「脱邦船」ビジネスで成長、邦船社との関係強化にも

     国内船主の多くは過去15年間、邦船社に依存しないビジネスモデルを構築してきた。海外オペレーターとの取引が増え、短期用船ビジネスに踏み出す船主も出現した。かつての邦船向け長期用船主続き

    2025年1月27日

    《連載》オペレーターと船主<中>、邦船社と国内船主、用船契約難航、「船種」「期間」「管理」が合わず

     邦船社と国内船主の用船契約が減少基調にある。従来のオフバランス化目的の船主起用は新リース会計基準の導入もあってなくなるが、投資負担軽減や船舶管理の外部機能活用などで船主の存在は引続き

    2025年1月22日

    《連載》オペレーターと船主<上>、邦船社、ライトアセット戦略を再考、長期固定船腹必要に

     邦船社が主としてドライバルク部門で進めてきた長期用船の縮小を含むライトアセット戦略が曲がり角に来ている。短期用船主体では想定以上の市況上昇時に逆ザヤが発生することもあり、自社船も続き

    2025年1月9日

    《連載》船主税務の解説⑱、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義 氏、令和7年度税制改正大綱(船主税務関連)

     令和7年度税制改正大綱が昨年末の閣議決定を経て公表された。船主税務関連の改正項目としては、内航船舶に係る中小企業投資促進税制が2年間延長されたほか、外国子会社合算税制における外国続き

    2024年12月25日

    《連載》船主業の未来【最終回】、「変化対応力」と「人材」、未来を切り拓くカギに

     国内船主の歴史を振り返れば、激しい変化の連続だった。超円高、海運バブル崩壊、インフレ、コロナ禍と危機の局面は数多かった。それでも船主が生き残り、成長してきたのは、時代の変化に臨機続き

    2024年12月16日

    《連載》船主業の未来、中小船主で撤退、廃業も、円安などで手仕舞いの機会到来

     中小船主による事業撤退、廃業の話題が増えてきた。全ての中小船主が生き残れるほど今後の事業環境は甘くないと指摘されている。中古船マーケットが好調に推移し、大幅な円安局面でもある現在続き

    2024年12月9日

    《連載》船主業の未来、中小船主、投資困難で閉塞感、強みを伸ばして生き残り

     ここ数年、国内船主を取り巻く事業環境は良好で、中小船主もその恩恵を受けてきた。それでも中小船主に閉塞感があるのは新規投資が難しく、将来への展望が開けないからだ。大手有力船主でも投続き

    2024年12月3日

    《連載》船主業の未来、国内船主、収益性の判断多様化、伝統TCか、台頭BBCか

     国内船主の用船形態はTC(定期用船)とBBC(裸用船)が拮抗する時代を迎えている。TCは収益性が高く、自社管理であればコストも管理しやすく、売船自由度も高い。従来はTC派の船主が続き

    2024年11月27日

    《連載》船主業の未来、国内船主、船舶管理でも規模重要に、バルカーの安全管理強化で

     国内船主の船隊規模が船舶管理面からも重要視されるようになってきた。投資力や不況耐久力などの観点に加えて、船舶管理面でも規模が注目されているのは、バルカーでも品質管理が強化されて船続き