マーケットを読む!

    2025年11月14日

    《連載》マーケットを読む!㉙<近海船>、NYKバルク・プロジェクト 竹内寿史執行役員、船齢高齢化対策と船隊規模の維持が課題

     ― 今年の近海船マーケットをどう見ているか。  「日本出し往航の太宗貨物である鋼材出荷が鈍い。足元、昨年比で約2割程度減っている。一方東南アジア出し日本向けの復航は、FIT(固続き

    2025年11月12日

    《連載》マーケットを読む!㉘<VLGC・VLAC>、商船三井 渡辺勲カーボンソリューション事業群タンカー事業第二ユニット長、新造供給増もバランス安定

     ― 今年これまでの大型LPG船(VLGC)市況をどう見ているか。  「春に発生した米中間の関税問題を皮切りに、秋には米中両国が相手国関係船から入港料を徴取する対応を実施、結果的続き

    2025年11月7日

    《連載》マーケットを読む!㉗<ハンディバルカー>、NYKバルク・プロジェクト 中川優執行役員、日本出し鋼材が輸送量増加

     ― この1年のハンディバルカー(ハンディマックス/ハンディサイズ)マーケットに対する評価は。  「年初は季節要因で毎年弱含みとなるが、今年はその後の回復が遅かった。これは米国ト続き

    2025年10月30日

    《連載》マーケットを読む!㉕<VLCC、VLGC>、日本郵船 武田隆介タンカーグループ長、トレード再編が追い風

     ― 今年のVLCC市況の振り返りと、年内の見通しを伺いたい。  「今年これまでのスポット運賃は上下の振れ幅はありながらも日建て平均4万8000ドル前後で推移しており、当初予想し続き

    2025年10月29日

    《連載》マーケットを読む!㉔<ケープサイズ>、商船三井 上田健太郎鉄鋼事業部長、太平洋航路中心に船腹不足感増す

     ― 今夏までのケープサイズ市況を振り返り、どう見ているか。  「年初からしばらくは、当初想定していたよりも低い水準で推移した。ブラジル出しの鉄鉱石は例年の傾向通り同国の天候悪化続き

    2025年10月28日

    《連載》マーケットを読む!㉓<近海船>、商運マリン 小川広美代表取締役、船価の先高観が市況水準を押し上げ

     ― この1年の近海船マーケットに対する評価は。  「年初日建て7000ドル台だった1万3500重量トン型省エネツインデッカーのスポット用船料は、4月に一時6000ドル台半ばまで続き

    2025年10月27日

    《連載》マーケットを読む!㉒<VLGC、LNG船>、飯野海運・妹尾邦彦執行役員、VLGC市況、MGC供給量も影響か

     ― 今年の大型LPG船(VLGC)市況を振り返ってほしい。  「堅調だ。米国の貿易戦争の影響でトレードパターンが非効率的になっていることが背景にある。戦争・紛争などの頻発で不透続き

    2025年10月20日

    《連載》マーケットを読む!㉑<ケープサイズ・パナマックス>、日本郵船 濵崎晃一執行役員、ケープは“適温相場”継続に期待

     ― まずケープサイズ市況の動向は。  「年初から軟調に推移し、市況が回復すると期待された5月も、ペルーの鉄鉱石積出港でガントリークレーンの破損事故が起き、また、西アフリカのギニ続き

    2025年10月16日

    《連載》マーケットを読む!⑳<ハンディサイズ>、乾汽船 岩原知行執行役員、30年以降の解撤需要急増に懸念

     ― 今年これまでのハンディサイズ市況を振り返ってどう見ているか。  「今年はトランプ関税に振り回された年と言える。年初は中国の旧正月を背景に軟化、3月より市況回復。これが例年の続き

    2025年10月10日

    《連載》マーケットを読む!⑲<自動車船>、マリントレーダー 徳田斉周社長/長野伸彦取締役自動車船グループ部長/篠原祥自動車船グループ副部長、用船先未定の新造発注残が40隻強

     ― 自動車船の用船マーケットのこの1年の動きは。  「用船料は昨年前半ごろにピークを迎え、その後徐々に下がってきている。ただ、最近は下げ幅が緩やかになっている。一方で、これまで続き

    2025年10月9日

    《連載》マーケットを読む!⑱<VLCC、プロダクト船>、商船三井 渡辺大輔カーボンソリューション事業群タンカー事業第一ユニット長、新造船増も、長期的に供給タイト

     ― VLCC市況の今年これまでの振り返りを伺いたい。  「総じて堅調だった。年初に米国の制裁措置により船腹需給が引き締まったことや、6月に中東情勢の緊張に伴うホルムズ海峡の通航続き

    2025年10月8日

    《連載》マーケットを読む!⑰<VLGC・VLAC・LCO2船>、川崎汽船 七尾丈太液化ガスグループ長、拡大するマーケットと市況構造に注目

     ― 大型LPG船(VLGC)市況をどうみているか。  「今年は需給バランスが懸念されていたが、堅調に推移してきた。紅海情勢の悪化によるトンマイルの延伸やパナマ運河の混雑を背景に続き

    2025年10月7日

    《連載》マーケットを読む!⑯<プロダクト船>、NYKバルクシップアジア・大隈正紀マネージングダイレクター、発注残6割が中国建造、影響注視

     ― 今年これまでのプロダクト船市況をどう見ているか。  「MR型プロダクト船の足元までの日建て平均用船料は約2万ドルとなっている。地政学的リスクによる市況への影響は全体隻数が多続き

    2025年10月6日

    《連載》マーケットを読む!⑮<ケープサイズ>、川崎汽船 三上武志執行役員、ギニア鉱が中・印の国内鉱などを代替

     ― 今年これまでのケープサイズ市況をどう見ているか。  「今年は米トランプ政権の政策による影響が懸念される中でスタートした。ただケープサイズで言えば関税の影響は限定的で、これま続き

    2025年10月3日

    《連載》マーケットを読む!⑭<ケミカル船>、MOLケミカルタンカーズ 韓鳳植ダイレクター、米関税動向が市況左右

     ― 今年これまでのケミカル船市況の振り返りを伺いたい。  「年初はそれほど悪くなかった。しかし、ウクライナ・ロシア情勢は依然不安定であり、その後も中東情勢が悪化する中で4月には続き

    2025年10月1日

    《連載》マーケットを読む!⑬<中小型バルカー>、飯野海運 竹田篤執行役員、ギア付き汎用船型のニーズ高まる

     ― この1年間の中小型バルカー市況を振り返って、どう見ているか。  「昨年の前半は好調だったが、後半に減速感が非常に強くなった。今年に入っても旧正月明けの回復が期待よりも弱いも続き

    2025年9月30日

    《連載》マーケットを読む!⑫、日本郵船 中野健志LNGグループ長、米国産LNGの行方がトンマイル左右

     ― LNG船市場で今年気になる動きは。  「LNG船の建造工程が予定通り進んでいるのに対して、北米のLNGプロジェクトは建設コストの上昇や許認可の遅れなどで立ち上がりが遅延して続き

    2025年9月29日

    《連載》マーケットを読む⑪<自動車船>、川崎汽船 丸山隆司自動車船事業グループ長、船腹需給は26年にバランスへ

     ― 自動車船の船腹需給の推移は。  「米国関税の荷動きへの影響が今年の最大の関心事だ。自動車船の船腹需給は2023~24年に非常に逼迫したが、新造船の竣工量が今年ピークに達する続き

    2025年9月26日

    《連載》マーケットを読む!⑩<LNG船>、川崎汽船 村山拓二LNGグループ長、当面低迷も29~30年に向け先高

     ― LNG船市況の状況は。  「スポット市況は昨年の夏秋以降に急落し、今年も年初から低迷している。中東情勢が緊迫化した6月は一時回復したが、事態が落ち着くとともに、凪いだ状況に続き

    2025年9月24日

    マーケットを読む!⑨<LNG船>、商船三井 松永康男LNG・エタン第一ユニット長、IMO規制次第でDFDE船退出促進

     ― LNG船市況が低調だが、昨年との比較でどうか。  「新鋭船の期間1カ月未満のスポット用船市況は、年初は日建て2万ドル台から始まり、足元(9月初旬時点)は大西洋が4万ドル強、続き