2026年1月7日無料公開記事洋上風力発電
浮体式洋上風力発電所が運転開始
戸田建設ら、国内初、長崎県五島市沖で
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風車8基の全景
五島フローティングウィンドファームは5日、浮体式洋上風力発電所「五島洋上ウィンドファーム」の商用運転を同日から開始したと発表した。同発電所は再エネ海域利用法に基づく公募占用計画の認定を受けた国内第1号の案件で、複数機を設置する商用浮体式洋上風力発電所としても国内初となる。五島フローティングウィンドファームは戸田建設が特別目的会社の代表企業を務め、ENEOSリニューアブル・エナジーと大阪ガス、INPEX、関西電力、中部電力が参画する。
同発電所は2.1MW風車8基を設置し、浮体形式はハイブリッドスパー型を採用している。浮体は浮体上部に鋼、下部にコンクリートを採用する構造で、戸田建設が設計から施工まで行い、世界で初めて実用化した技術だ。
長崎県五島市沖の促進区域における洋上風力発電所の開発にあたっては2021年6月に事業者が選定され、22年4月に公募占用計画が認定、同年8月に海上工事が開始された。建設工事には地元企業が多数参画し、運転管理においても地元企業が参画する予定となっている。発電した電気は地域の小売電気事業者に優先して供給することとしている。
なお、風車8基は昨年4月に五島市と新上五島町の小中学生を対象に実施した名称募集で、1号機「かぜてらす」、2号機「かめりあぶりーず」、3号機「ぎばるかぜ」、4号機「ごとっかぜ」、5号機「しーちょっと」、6号機「ばらもんかぜ」、7号機「みじょかぜ」、8号機「むげんかぜ」と命名された。
長崎県五島市沖では環境省による浮体式洋上風力発電実証事業で、2010年度から15年度にかけてハイブリッドスパー型の2MW級風車1基「はえんかぜ」の実証運転が戸田建設らにより行われた。事業終了後は民間事業による実用化を実現し、現在も運転を継続している。今回運転を開始した五島洋上ウィンドファームははえんかぜから約2㎞離れた位置に設置されている。