2025年11月17日無料公開記事
商船三井、IMOにモデルシップを寄贈
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モデルシップ寄贈の様子。左からIWSAのギャビン・オールライト事務局長、IMOのアルセニオ・ドミンゲス事務局長、商船三井の渡邉達郎常務執行役員
商船三井は10月22日に国際風力船協会(IWSA)が英国ロンドンで開催した「ウインド・プロパルジョン・レセプション」を通じ、国際海事機関(IMO)へ、世界初の硬翼帆式風力推進装置「ウインドチャレンジャー」搭載船である石炭輸送船“松風丸”のモデルシップを寄贈した。14日発表した。
レセプションでは、IMOで10月20日~24日に開催された「第20回GHG中間作業部会」に出席した各国からの代表者や海運業界関係者200人以上が参加する中、モデルシップ寄贈の記念セレモニーを実施した。また、商船三井は「ウインドチャレンジャー」を用いた同社の温室効果ガス(GHG)排出削減への取り組みを紹介し、風力推進技術に対する意見交換の機会となったとしている。
商船三井は、「ウインドチャレンジャー」をはじめとする風力推進技術を積極的に導入し、燃料の多様化や運航効率化と組み合わせて、2050年ネットゼロ・エミッションという海運業界共通の目標達成に貢献していく。また、IMOなどの国際機関での議論に積極的に参画することで、業界全体での機運醸成のための働きかけも行っていく考え。