自国優先政策が海事業界を翻弄
トランプ大統領再選から1年

　米国のトランプ大統領の再選が決まってから1年。この間、同政権が打ち出す関税や、中国関連船に対する入港料措置といった政策が、海運・造船業界にも大きな混乱をもたらした。同政権が「ディール（取引）」と呼ばれる手法をとることで方針が二転三転し、悪影響が当初の見通しから縮小したものの不確実性にさらされ続けており、海運業界は荷主や事業パートナーと密に連携して急変に備える必要がある。環境分野でも、国際...