2025年7月31日無料公開記事洋上風力発電
洋上風力など特殊船のDP訓練施設
商船三井グループ、フィリピンに設立
-
29日にMAAPのキャンパスで施設開設に関する合意書が締結された
商船三井はグループ会社の商船三井マリテックスを通じて、現地機関と連携して、ダイナミック・ポジショニング(自動船位保持装置、DP)を備えた訓練施設をフィリピンに開設する。30日発表した。洋上風力発電や海洋開発に関わる特殊船の運航に必要な技術を備えた船員・技術者を育成する。
同国の海事教育機関のアジア太平洋海事アカデミー(MAAP)、商船三井の現地パートナー、マグサイサイ・グループのマグサイサイ・トレーニング・センター(MTC)と共に設立する。
商船三井グループ内外の海技者・技術者に対して広く訓練を提供する。DPシミュレータを使用し、洋上風力発電や洋上・海洋開発に従事する特殊船向けに必要な訓練を、実船と同様の環境下で受けることができる。DPの操作やDPシステムの保守などを学べる全6コースは海事分野の専門知識やスキルを世界的に証明できる、ノーティカル インスティチュートの認定を受けている。初回のトレーニングコースは9月1日に開講予定。
フィリピンをはじめアジア全体でDPオペレーターの需要が高まっている。商船三井はDPトレーニングを提供することで、フィリピンで拡大する海事産業の需要に応えつつ、即戦力となる優秀な船員を継続的に育成し、国際社会のニーズに応えていく考え。