《連載》海運アナリストに聞く③
海運業は安定配当より投資に軸足を
モルガン・スタンレーMUFG証券調査統括本部株式調査部　尾坂拓也 氏

　―　海運部門の今後の注目点は。 　「スエズ運河の通航がいつ再開されるかと、米国トランプ政権の政策の影響の2つだ。スエズ運河の通航再開は船腹需給には基本的にネガティブと考える。トランプ政権の政策の影響については分かりかねるところがあるが、仮に、グローバル経済からブロック経済への移行が進めば世界貿易にはネガティブ材料となろう。海運マーケットに良い材料と悪い材料の両方があるが、全体の印象とし...