2025年3月4日無料公開記事

大阪に企業ミュージアム、7月開業
商船三井、船と海運を知る体験施設に

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ミュージアムのイメージ

 商船三井は7月19日に、大阪市内のさんふらわあのフェリーターミナルに併設されたアジア太平洋トレードセンター内に、同社初の企業ミュージアム「ふねしる」をオープンする。3日、発表した。操船シミュレーターなど大型の体験設備も活用して、海運のスケールや役割、未来の姿を学んでもらう施設とする。
 施設は3つのコーナーで構成する。「海運を知る」コーナーでは、幅30mのスクリーンに大型船が横切る様子を写したり、船舶模型の展示などを通じて、海運について楽しく学んでもらう。来場者が描いた船の絵が壁面を動くインタラクティブアートも展示する予定。
 「仕事を知る」コーナーでは、航海士や機関士など海運にかかわる仕事を学べる。日本初となる一般向けの全周操船シミュレーターを設置。実際の訓練で使うプログラムを活用し、310度のLEDのスクリーンで神戸港への入出港の様子などを映し出し、迫力ある操船を体験できる。「商船三井グループを知る」のコーナーでは、同社の歴史や取り組みを紹介。船員の制服を着用した記念撮影もできる。
 オリジナルメニューのカフェやミュージアムショップも併設する。
 ミュージアムはグループの新規事業提案制度で、商船三井さんふらわあの従業員からの提案で実現した。フェリーターミナルに隣接することで、停泊中のフェリーとのコラボを行うなど、海と船に近い場所ならではの企画も検討する。
 また万博会期中にオープンすることで、フェリーで九州から大阪に来る乗客にミュージアムにも立ち寄ってもらうなど、連携した取り組みを行いたい考え。万博のブースで展示するウインドハンターの体験展示も、万博終了後にはミュージアムに移設する予定だ。

「船を知る」コーナー

全周の操船シミュレーターを設置

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