2025年2月21日無料公開記事

“飛鳥Ⅲ”25年7月20日就航を発表
郵船クルーズ、“飛鳥Ⅱ”と2隻体制へ

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左から、熱田氏、遠藤氏、西島氏

 郵船クルーズは20日、横浜で行われた記者発表会で、現在ドイツで建造中の新造客船“飛鳥Ⅲ”(5万2000総トン)の就航が2025年7月20日になると発表した。さらに“飛鳥Ⅲ”就航後は、現在運航している“飛鳥Ⅱ”(5万444トン)との2隻体制で運航を続けていくとした。
 遠藤弘之社長、西島裕司副社長、熱田健二常務執行役員が記者発表会に出席し、2隻による今後の事業体制などを説明するとともに、“飛鳥Ⅲ”のオープニングクルーズ17本(25年7月20日~10月21日)を発表。初就航となる7月20日発のクルーズは、横浜発着で、函館、小樽に寄港する6泊7日のクルーズとした。オープニングクルーズの発売日は4月3日。
 この日は“飛鳥Ⅲ”のコンセプトや船内の詳細を紹介するとともに、現状の“飛鳥Ⅱ”とのコンセプトの違いに言及。“飛鳥Ⅲ”は6つのレストランを備えて気分に合わせて選べるなど、より自由度の高いクルーズとなる。そのため、さまざまな選択をできるよう、当面は3泊からのゆったりした日程でのクルーズを設定していく。
 一方で“飛鳥Ⅱ”はこれまで通り1泊からのクルーズを設定。テーマを設けたクルーズなどを行い、より提案型のクルーズを行っていくという。ドレスコードも“飛鳥Ⅱ”はカジュアル、セミフォーマル、フォーマルと3段階設けているが、“飛鳥Ⅲ”ではエレガントカジュアルで統一、服装でもより自由度が高くなる。さらに“飛鳥Ⅲ”では英語対応を行い、インバウンドも取り込んでいきたいとした。
 遠藤社長は「日本市場がさらに成長するには新規のお客さまの開拓が大変重要になる。そのためには余暇や旅の選択肢として考えていただくことが大切だ」と語った。また、西島副社長は2隻体制について「当社にとって新しいチャレンジ。“飛鳥Ⅱ”については、改装や入念な整備をしており、品質は十分担保しているので、できるだけ長く使いたい」と説明した。
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