2025年9月4日無料公開記事
新型溶接用コンタクトチップ発売
新光機器、長寿命・低コストで溶接を効率化
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溶接用電極と溶接機周辺装置の専門メーカー新光機器(本社=名古屋市)は1日、独自開発の新世代モデルコンタクトチップ「FX-DSコンタクトチップ」の販売を開始したと発表した。同製品は新素材を使用した銅合金を採用することで従来品に比べ耐久性が30~40倍ほど向上。長期使用が可能となり、省資源化にも対応する。自動車産業を中心に事業を展開してきた同社だが、同製品を契機に、造船業界をはじめとする新たな業界への進出を狙う。
「FX-DSコンタクトチップ」は、2014年から進められてきた製品開発の第二弾。溶接業界で問題視されてきた電極の早期交換による資源浪費や、電極取り替え時のロボット停止による生産性低下などの業界課題に対応することを目的としている。19年に第一弾の「ZMコンタクトチップ」の販売を開始。その第二弾として、長寿命かつ低コストで提供可能な次世代モデルとして開発された。
自動車産業に加え、造船業界などの溶接需要にも対応可能で、電極取り替え時のロスタイム削減により、生産性向上に寄与する。新光機器は、今回の「FX-DSコンタクトチップ」を基盤に、さらなる性能向上や長寿命化を目指した製品開発を進め、幅広い業界への提供を見据えている。
新光機器は1974年に設立され、溶接用電極や周辺機器の開発・製造・販売を行っている。
FX-DSコンタクトチップ
アーク溶接を行う溶接ロボットのイメージ