《連載》中国一極集中リスク⑤
感染対策、世界の物流揺るがす

　コロナ禍で国際サプライチェーンにおける新たな中国リスクが浮上している。生産や調達では中国への過度の依存見直しが中長期で進む可能性はあるが、大きな変化が急激に起きるとは考え難い。当面、中国は世界最大の輸出国であり続けるが、一方でその強烈な感染対策が新たな懸念材料となっている。塩田に続き寧波港でも、少数の感染者発見で即座にターミナルが閉鎖。航空・海上とも輸入貨物の防疫管理の徹底化も始まった。...