新造船市況月間レポート（2019年５月）
手持ち工事がブーム前の低水準に

　新造商談の低迷が続いている。2020年から適用される硫黄酸化物（ＳＯｘ）全海域規制の影響で、今後の海運市況の上昇や高騰を予想する声が強まる一方で、ＳＯｘ規制への対応策の見極めで多くの船主が様子見に入っている。今後の発注回復が有力視されているものの、規制対応がクリアになるまでは様子見が続く見通し。造船所の手持ち工事は2002年の造船ブーム期以前の低水準に落ち込む中、我慢くらべの様相を呈して...