記者座談会／造船この１カ月＜上＞
引き合い増加も成約少なく低調
新造船市場、韓国は受注攻勢へ

　新造船市場は、船価の底入れ感からバルカーの引き合いが増加しているものの、成約は少なく低調だ。採算面のリスクなどを伴うことから、日本の造船所は慎重な姿勢を崩していない。その一方で、韓国の現代重工業や大宇造船海洋らは、手持ち工事の減少を受けて積極受注に出始めており、ＶＬＣＣやＬＮＧ船などで安値の成約も表面化している。造船所にとっては消耗戦の様相を呈しつつある中、今後どう受注を進めていくか。正...