1. コラム

2018年8月3日

(305)所聞に溺れず独行

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 「同じ情報を与えられても、ある人にとってそれは反故(ほご)となり、また別のある人にとっては自立への、あるいは大企業へと伸長する足がかりになる」  宮城谷昌光氏の散文集『歴史の活力』にある文章の一節(大意)である。「情報の価値は、受け手の興味の持ちようや観察力によって大きく変わる」と著者はいう。また「観察のできない人間は、どの分野に生きても成功しない」と断じている。心して聞くほかなかろう。...