1. コラム

2017年6月23日

(252)行蔵は我に存す

  • X
  • facebook
  • LINE
 親譲りの無鉄砲で子供の頃から損ばかりしていたのは漱石の『坊ちゃん』だが、海運界にも無鉄砲で鳴らした人物があまたいた。  ある席で「例えば」という話になり、日本郵船元副社長の高橋宏氏はすぐさま片手に余る名前を並べ立てた。横から茶々が入り「あなたはニューヨーク駐在時代、市内の柔道場に乗り込んで、そこの猛者を締め落したり、アメリカ政府に84年米国海運法ノーの主張をぶつけ議論を吹っかけりで随分と...