1. コラム

2023年2月1日

気候変動の中心地から遠い造船業

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◆地球温暖化対策が世界全体のテーマになっているが、その中で造船業は、気候変動に対する危機感を構造的に実感しにくい産業だとの見方がある。背景には、地理的な理由と、産業構造的な理由がある。 ◆まず地理的には、造船業が、気候変動の影響が比較的少ない気候帯に集中していることが挙げられる。世界の商船の90%を建造している日本・韓国・中国の東アジアは、いずれも中緯度の国。その中でも、韓国南部の蔚山か...