新造船市場、来年前半がヤマ場か

◆造船所の業績が改善している。４～９月期の決算は、四半期決算を公表している造船所７社のうち６社の営業損益が改善し、通期予想でも上方修正や黒字予想が相次いだ。このままいけば、当初は赤字予想をしていた造船所も赤字幅の大幅な縮小や黒字化も視野に入ってくる。ただ、業績改善の最大の要因は円安で、現在も１ドル＝113円台で推移しているものの、鋼材価格が上昇する中、円高に振れれば一気に業績が悪化する懸念...