2024年7月9日無料公開記事
国内船主の未来について、業界関係者の見方は割れている。
低金利、海外ビジネスの拡大をテコにまだまだ成長できると見る成長派もいれば、国内の船台不足、困難な海外展開などから地盤沈下を予想する成長への懐疑派も少なくない。
船主の歴史を振り返れば、それは激しい変化の連続だった。超円高、海運バブル崩壊、インフレ、コロナ禍と危機の局面は枚挙にいとまがない。
これまでの国内船主成長の軌跡は、時代の変化に臨機応変に対応してきた賜物と言えるだろう。今後も変化に対応し、第四期の成長局面を迎えることができるのか。
関係者への徹底取材をもとに船主業の未来を探っていく。
〈目次〉
■成長か衰退かの岐路
変化対応力、規模拡大がカギに
冬の時代到来か/未来図は混沌/右肩上がりが終焉か/船隊、ついに減少へ/多様なモデル/規模こそ力/中小船主に焦り/廃業も視野に/変化対応力と人材
変化① 邦船向け用船の難易度高まる、安全運航と環境対応が不可欠に
変化② 短期案件増で事業性高まる、ネットワークや人材が重要に
変化③ 求められる自己資金力、船価高・用船短期化などに対応
■船主に聞く
【対談】 生き残りのカギは人材と資金力
福神汽船 瀬野利之社長 × 東慶海運 長谷部圭治会長
【船主インタビュー】
青野海運/安保商店/海祥海運/春日海運/共和産商/極東海運実業/進徳海運/瀬野汽船/双輝汽船/TNBオーシャンシッピング/東豫海運/日鮮海運/久福汽船/福永海運/瑞穂産業/宮崎産業海運
【座談会】喜望峰の会 最重要は安全運航