2026年8月26日無料公開記事

企業経営とラグビーチーム運営で討議
川崎汽船、トヨタヴェルブリッツの後藤GM・姫野選手と

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左から、村松氏、姫野氏、後藤氏

 川崎汽船が24日に都内で開催した報道関係者との夏季懇親会の中で、同社がスポンサーを務めるラグビーチーム「トヨタヴェルブリッツ」の後藤彰友ゼネラルマネージャー、キャプテンで日本代表の姫野和樹選手を招き、村松亮介人事グループ長と、組織運営や人材戦略について討議した。スポーツチームづくりと会社組織運営の共通項など議論が交わされた。
 強いチームづくりについて、後藤GMは「『強く、愛される、所属する全員が誇りに思えるチーム』という3つを掲げてチームづくりに邁進している」と紹介。姫野選手は「強いチームの理想は、一人ひとりがいいリーダーであり、いい人間であること。強いチームをつくる上では、まず土台づくりが一番大事。その土台とは、『このチームが好きだ』『このチームのために働きたい』と思えるチームなのかというところだと思う」と話した。また、「その会社を好きになるためには、どういう道のりを歩んできたのか、先人たちがどういった苦労をしてきたのかを知ることも重要だ」と指摘した。
 2人の話を受けて村松グループ長は「チームづくりに当たって、このチームを愛しているかどうかというのは非常に大事。後輩にそういう歴史を教えていくことも重要だ」と話した。
 人材育成について、後藤GMは「選手の主体性を引き出すマネジメントを大事にしている。『あれをやれ、これをやれ』『あれをやるな、これをやるな』とマネジメントした方が楽だし、『勝つために』と考えると、もしかしたらそれが近道なのかもしれない。ただ、そのマネジメントには限界がある」と指摘。姫野選手は「『今、何が悪かったと思うか』と相手に聞いて、引き出してあげることを意識している」と話した。
 挑戦を支える組織・風土づくりについて、村松氏は「コミュニケーション、信頼関係が、挑戦できる風土には一番大事だ。自分の意見が言える場所がある、相談できる先輩や同僚がいる、失敗しても見放さずに一緒に歩いてくれる人がいる―の3つが重要。当社は規模が比較的小さく、社員同士の顔が見えている。挑戦できる、ものが言いやすい風土が当社にはあると思っており、大事にしていきたい」と話した。姫野選手は「リーダーが率先してチャレンジする姿勢を行動で見せていくことが、一番分かりやすいメッセージになる」と話した。
 議論を総括した田口雅俊専務執行役員は「4月から人事を担当するなか、個人の力を高めて、いかに組織の力にし、企業価値向上につなげるかを常に考えていた。主体性を持って自律的に動いてほしいと伝えているが、失敗を糧として成功につなげるためにはコミュニケーションが必要であるし、自分の仕事・会社を愛せるような企業風土をつくっていくように努力したい」と述べた。

田口氏

  • フュージョンフォース
  • 増刊号地方港特集