2025年11月12日無料公開記事
影の船団など海洋脅威を可視化
ケプラーが比国政府向けセミナー
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登壇したケプラーの山田氏
情報・分析サービス大手のケプラーはこのほど、フィリピンの商船大学PMMAと共同で同国政府関係者などを対象としたセミナーを現地で開催した。国防の観点から「シャドーフリート(影の船団)」などによる海洋の脅威の拡大に焦点を当てたもので、ケプラーでアジア太平洋を担当するAPACコマーシャル・チーム・リードの山田優氏が登壇。同国海域で活動するシャドーフリートが安全保障分野に及ぼす脅威の増大に対処するための議論を喚起した。
イベントには、フィリピンの沿岸警備隊、軍、港湾当局などの政府関係者が参加した。
シャドーフリートに関するセッションに登壇した山田氏は、同国周辺で観測された制裁対象国の漁船の侵入や排他的経済水域(EEZ)内での違法操業、沿岸で漂流が確認されたシャドーフリートと疑われる貨物船などの事例を、船舶トラッキング・港湾インテリジェンスプラットフォーム「マリントラフィック(MarineTraffic)」を用いながら示し、その検知方法や国防への活用の可能性を提示した。
本紙取材に対し、山田氏は「これまで見えていた脅威に加え、見えなかった脅威を可視化できるようになった。セミナーではその情報収集とそれに基づく対応策についてデモンストレーションを行った」と話した。