水素船用大型タンクの開発完了
川崎重工、実寸規模の試験タンクで性能確認

　川崎重工は６日、大型液化水素運搬船用の貨物タンクの技術開発を完了したと発表した。球形二重断熱構造の独自タンクを開発し、実寸に近い試験用タンクを坂出工場で製造、断熱性能など各種の性能などを確認する試験も完了した。超低温の液化水素を海上輸送するうえで、貨物タンクは最重要技術の１つであり、これを世界に先駆けて確立したことで、実用化に弾みをつける。 　液化水素の海上輸送では、マイナス253度の...