《連載》次代への戦訓
玉島工場建設で業界に貢献
ナカシマプロペラ会長　中島基善氏②

　船舶の大型化は、舶用メーカーにとっても大きなテーマだ。製品の大型化や増産にどう対応するか。そこでは設備投資の判断が必須になる。 　当社が舶用プロペラの大型化に取り組み始めたのは、父の時代だ。1960年代まで当社は岡山駅近くの工場で直径４ｍくらいまでのプロペラを製造していた。あるとき、プロペラは完成したものの、門から出せないという冗談のような出来事があった。門を壊してプロペラを出したという...