船員の理想像を検討、レベル維持/ＩＡＭＵ構想、先進国の事情も背景

別項のとおり、国際海事大学連合（ＩＡＭＵ）の設立構想は、船員の供給国が先進国から発展途上国へと移行する中で、「トップクラスの商船大が集まり、船員のあるべき姿を検討する」（日本財団・寺島紘士常務理事）ことで、船員のレベルを維持するのが目的だ。また設立背景には、先進国の商船大学が、新たな船員国でのイニシアティブを握りたい狙いもあるようだ。　海運業界では国際的な船員混乗時代を迎えており、船員供給...