2018年4月6日
(289)木を植えた男
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フランスの作家、ジャン・ジオノの短編小説『木を植えた男』をご存じだろうか。
「プロヴァンス地方の高地をあてもなく旅していた『私』は、1人暮らしをしている寡黙な初老の男と出会った。彼の名はエルセアール・ブフィエ、55才。その荒野で3年前から木の種子を植え始め、今も続けている」。
書き出しはこんな感じである。物語は『私』が最初にブフィエに会った1913年(明治46年)の回想から始まり、さ...
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