1. コラム

2017年2月24日

(236)苦渋の始まり

  • X
  • facebook
  • LINE
 相浦紀一郎氏は1984年(昭和59年)、大阪商船三井船舶の社長に就任した。鉄鋼、エネルギー、自動車はじめ大手荷主や同業他社、造船など関係各方面がこぞって氏の昇格を歓迎し祝意を表した。不定期船営業の第一人者はこのとき、海運経営を総覧するホストに就いた。それは難しい決断、選択を日常的に強いられる苦渋の日々の始まりでもあった。日本海運は未曾有の激動期に突入していた。  日本船主協会が編纂した海...