1. コラム

2013年12月13日

(85)船価主義に走らず

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 尾道造船には“名物社員”が何人か存在した。記者が強く記憶しているのは大垣善美氏。台北の日式居酒屋でこの人の涙を見た。  そこは店内に日本民謡が流れていた。まず耳に入ってきたのは「鹿がホロホロ泣いておる/鹿さん鹿さんなぜ泣くの」の歌詞。  店主に『秋田おはら節』の一節と教えられた。レコードのジャケットも見せてくれた。歌詞2番で犬を連れた鉄砲かつぎの狩人が登場し以下の3番に続く。「ハァーあれ...